2008年06月09日

オープンキャンパスについてのインタビュー

 大學新聞「オープンキャンパス特別号」(2008年6月5日臨時増刊)に、オープンキャンパスについて私の思うことをお話ししたインタビュー記事が載りました。

 なお、横浜市立大学のオープンキャンパス日程は以下の通りです。プログラム等の詳細は <こちら> をご覧下さい。

  • 6/14(土)プレ・オープンキャンパス
  • 7/29(火)医学部 医学科オープンキャンパス
  • 8/5(火)医学部 看護学科オープンキャンパス
  • 8/8(金)国際総合科学部オープンキャンパス


オープンキャンパスは学校を使いこなす練習

―オープンキャンパスを運営されている一方で、高校にも・力的に出向かれているとお聞きしました。そこで生徒に一番重点的におっしゃられていることはなんですか?

 高校生というと、どうしても大学に「入る」ことを最終目標にしがちです。でも大学は「目的」ではありません。あくまでも人生を幸せに生きていくための「手段」なんですね。
 であれば、自分にとって、よりよい手段にするためにはどの学校を選んだらいいのか。その「イメージづくり」という意味で、オープンキャンパスは貴重な機会だと思います。

―では、オープンキャンパスを運営する側として一番心がけていることはなんでしょうか?

 在学生と話してもらう機会をできるだけ用意しようと考えています。例えば、学生によるキャンパスツアーなどを積極的に行ったりしてきました。
 高校生が在学生と触れ合うには、かしこまった相談コーナーだけでは駄目なんです。その意味では、在学生によるキャンパスツアーというのは非他にいいイベントなんですね。属率する在学生と属率される生徒がキャンパスを歩きながら、施設の説明プラスアルファでいろいろな話ができる。それはなにげない学生生活のことだったり、サークルや部活のことだったり、はたまた受験勉強のことだったり一人暮らしのことだったり……。そうして在校生の人と思ってもみない話ができるのが高校生にとっても新鮮のようです。

―オープンキャンパスに参加するにあたって、こんなところに気をつけてほしいという点はありますか?

 どのイベントでもそうですが、できるだけ積極的にアクティブに参加してほしいですね。実習型や体験型のイベントはもちろんですが、学校説明や模擬授業などでも食らいつくように聞いてもらえると、説明する人間も気持ちが乗ってくるので(笑)。
 あと、やはり質問してもらえるとうれしいですね。せっかく参加したのだから「いろいろなものを見てやろう」という姿勢が大切。先生も在学生も、最初は見ず知らずの人なので緊張してしまうかもしれません。でも、大学という新しい世界に踏み込んでいくわけですから、自分の殻に閉じこもってしまうのはもったいない。そこで声をかけて質問してみることは、コミュニケーション力をつけることにもつながるし、その後の面接のいい練習にもなると思いますよ。もし全員がいる中で手を上げるのが恥ずかしかったら、プログラムが終わったあとでもいいので、質問しに来てほしいですね。
 また、できれば一人の先生の話だけでイメージを決めるのではなく、複数の先生の授業を受けたり、いろいろなセクションの説明を聞いてほしいです。在学生にしても一人ひとり違うので、いろいろな学生の話を聞いてみることも大切ですね。

―学校説明や模擬授業といったプログラム以外でチェックするとよいポイントなどはあるでしょうか?

 実際にキャンパスに来たわけですから、目に飛び込んでくるものは何でも見てほしいですね。たぶんいろいろな発見があると思うんですよ。
 例えば、高校に比べると大学は掲示板がたくさんあるところです。それこそ大学からの授業に関する伝達事項のようなオフィシャルなものから、サークル活動の募集、さらに「ゴミはちゃんと捨てましょう」といった類のものまでいろいろな掲示が張られています。それらはその大学の「情報」でもあるんですね。学校側としては意図しているものではないかもしれませんが、そうした素のままの情報を見ることができるのも、実際に学校に足を運んだからこそだと思います。

―指導にあたる高校の先生へのアドバイスなどはありますか?

 仕事上、お忙しいとは思いますが、できれば1シーズンに最低1ヶ所は実際にオープンキャンパスを見に来ていただきたいですね。やはり学校の様子を知ってもらうよい機会だということが一つ。また「この学校に入れたい」と思っている学校であれば、それこそ個別相談に来ていただいたり、模擬授業の後でもかまわないのでカリキュラムの内容などについて詳しく聞いていただければと思います。
 あと重要なのが、生徒がオープンキャンパスに行った後のフォロー。「オープンキャンパスに行きなさい」と指導するだけでなく、その後「実際に行ってみてどうだった?」と聞くことが大切です。生徒の側も、いろいろなことを見たり聞いたり体験したりしたあとに、もう一度その印象や感想を振り返ることで、さらに理解が深まると思うんですね。生徒が一人で考えるだけでなく、それを先生に説明し、先生も「それでどんなふうに思った?」などと聞き返すことで生徒の考えも深まっていく……、そんな振り返りが大切ではないでしょうか。

―最後に、高校生のみなさんへ一言お願いします。

 最初にお話したように、大学に限らず、学校はあくまで「目的」ではなく「手段」です。自分にとってより使い勝手のいい「手段」を選ぶために、いろいろな学校のオープンキャンパスに行って、それぞれを見比べて、最終的に「自分に合う」と思った学校を選ぶ。
 もちろん「いい大学を選んでおしまい」ということではなくて、入学後使いこなすことができてはじめて自分にとって「いい大学」になります。そういう意味では、オープンキャンパスは、大学を使いこなすための「練習」みたいなものですね。まずは用意されたイベントがあって、それをどう使いこなして、そこから面白い体験や新しい発見をしていくことができるか。そのためには、どのようにイベントを見てまわるか考えておくなど、事前の準備はしておいた方がいいでしょう。
 とにかく、まずはいろいろな学校のオープンキャンパスに行ってみて「自分が使いこなせる学校」を探す。そしてい造学校を選んだら、今度はその学校をとことん使いこなしてほしいですね(笑)。




【追記】 この特別号の1面は、人気若手お笑い芸人「ロザン」宇治原史規さんのインタビューが掲載されており、これが高校生の間でちょっとした反響を呼んで、発行元の大學新聞社には問い合わせ(請求)が相次いでいるようです。



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ニックネーム N. IDEMITSU at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | アドミッション
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